ほんだのにっき ~資産形成編~

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定年退職後にガンが見つかる。どうすれば良いのか分かりません。

管理人が相談を受けた知人の相談ケースをご紹介いたします。
※個人が特定される恐れのある内容は消しています。

相談者プロフィール

夫:68歳
某企業を65歳で定年退職、現在の主な収入源は年金収入となっている。
健康保険は65歳まで勤めていた企業の組合健保の特例退職被保険者として加入している。糖尿病の病歴あり、ペースメーカーを付けている。
妻:65歳
専業主婦。正社員として雇用されたことはない。
※今回の相談者様
長男38歳、二男35歳
両親と同居している。学校卒業からずっとフリーターとして働いている。
 
 

相談内容

先日夫にガンが見つかり、入院抗がん剤治療を受けることになりました。
生活費は年金を頼りにしており、貯金はほぼありません
入院中の医療費、退院後の通院費に家計が耐えられるか心配です。

突然のガン発見で慌てたことと想像します。
突然の入院や抗ガン治療を受けるだけでも大変なところに、家計も気にしなければいけません。
かなり切羽詰まっているかと思いますが、日本のセーフティーネットはかなり手厚いです。
どんなものがあるか、ご紹介します。

健康保険の高額療養費制度を頼る

健康保険を利用すると、医療機関の窓口負担は70歳未満は3割負担になります。健康保険には高額療養費制度というものがあり、3割負担の自己負担額から質問者様の旦那様の場合、1ヶ月あたり約9万円弱を超える負担は高額療養費として戻ってきます。
通常、高額療養費の給付を受けることが出来るのは早くても入院から3ヶ月先になってしまいますが、限度額適用認定証を医療機関で提示することで、自己負担を事前に約9万円とすることができます。まずは加入されている健康保険組合へ連絡し限度額適用認定証の交付をしてください。
更に質問者様の旦那様が加入されている健康保険組合付加給付という制度があります。付加給付というのは健保組合独自で定めている給付のことを言います。お調べしたところ、25,000円以上を超える自己負担額は付加給付金として還付されますので、最終的な医療費は1ヶ月あたり25,000円に抑えることが出来ます。想像されているより毎月の医療費は安く抑えることが出来るのでご安心ください。
ただし入院中の食事代や差額ベッド代は、この給付の対象外ですから負担が必要なことをご承知おきください。

※付加給付は加入されている健保組合によって異なります。付加給付の制度が有るか健保組合のホームページを見るか、健保組合へお問い合わせください。

保険には入っていなかった

質問者様の世帯はこれまで保険に全く入っていなかったとのこと。大企業にお勤めで給料も高かったことから、貯金はあまりしてこなかったそうです。十分な貯金があるなら保険は必要ありませんが、貯蓄をされていない場合、生活費が無くなるリスクがとても高いです。このような方にはぜひ定期保険への加入をお勧めします。

 

ペースメーカーを付けていれば障害認定を受けれる可能性あり

質問者様の旦那様はペースメーカーを付けているとのこと。ペースメーカーを付けている場合、障害認定を受けることが出来ます。障害認定を受けると、所得税の減額や公共交通機関の運賃が無料になったり、公共料金の割引など多くのメリットがあります。まずは市区町村の窓口にご相談することをお勧めします。

 

住みかえることも視野に入れて

まずは病気の治療に専念すべきですが、通院し病状が安定してきたあたりで、可能であれば住み替えも検討すると良いでしょう。
いま住まれているマンションは子育てを目的とした間取りのため、やや広く、都心に近いです。
マンションの売却益で少し郊外の賃貸住宅に住みかえれば、当面の生活費を確保できる可能性も出てきます。いまの住処からの移動に少しでも抵抗があるならばお勧めいたしません。

 

働き盛りの子供を頼る

お二人のお子様は共に働き盛りです。経済的に独立されているようなので、少額でもお子様から支援を受けれないか相談するのも一つの手です。支援の相談ができなくても良いので、まずは旦那様の病状やいまの家計の状況をお子様お二人に話すと良いでしょう。

 

さいごに

資産形成、ライフプランは長期の視点で見ていくことが重要です。人生には突然リスクが降りかかってくるものです。最低限のリスク対策を気にかけることが大切です。問題が無いときでも気軽にFPにご相談いただくことをお勧めいたします。
いざというときは公的なセーフティーネットがたくさんあります。病状や収入に応じた公的な支援制度がたくさんあるので、安心してください。ご相談いただければFPがお答えいたします。